ビル経営管理士とは
ビル経営管理士は、ビルの管理に関する契約や借り手と所有者の間の交渉、さらには賃料の回収などといったさまざまなことを一括して行うことのできる民間資格です。
民間資格といっても国土交通大臣の認定資格であり、他の資格を取得する時に有利になるなどのメリットもあります。
この資格をもっていると、ビルの経営管理をきちんと行うことができることの証明となり、とくにテナントの多い大規模なビルなどでは活躍できる可能性が高くなるのです。
ちなみに、通称「ビル管理士」と呼ばれる資格がありますが、こちらは「建築物環境衛生管理技能士」という、衛生管理に関する実務を扱う資格となり、内容は全く異なるので注意が必要です。
ビル経営管理士になるには
ビル経営管理士は、定期的に実施される試験に合格することで取得することができます。
また、資格試験以外に「ビル経営管理講座」という講座が開催されており、それを修了すると試験科目のうち、記述式の試験が免除されることに加えて、そのほかの科目にも得点が加算されるなど、試験を受けるさいにとても有利になるのです。
しかもこの講座は、実際に定期的にどこかへ通って講義を受けなければならないという種類のものではなく、自宅にいながら学ぶことのできる通信講座なのです。
申込を行うと専用のテキストと添削試験の問題が送られてくるので、受講生はそのテキストにそって学習します。
必要に応じてインターネットを通じた指導なども受けながらテキストをすすめたあとは、添削問題を提出し、それをクリアすることができたら、最後に実際に講義を受けるスクーリングに参加します。
これらがすべて終了すると、試験を経て無事にビル経営管理士の資格を手にすることができるというわけです。
すべてを自力で学ぶことに比べると、要点を押さえて学ぶことができるという点でメリットが大きいのではないでしょうか？
資格取得には、このような講座が公式に用意されているケースもあるので、この資格に限らず、資格取得を目指す場合にはまず調べてみると良いかもしれませんね。
不動産の世界というのは、とても大きなお金の動く世界です。
それゆえ、不動産を貸したり借りたり、あるいは売ったり買ったりする人にはどうしても不安がつきまとうもの。
そのようなお客さんの不安を解消し、お客さんだけではできないことを代わりに行うのが、ビル経営管理士の役目でもあるのです。
