マンション管理士という資格
マンションの管理組合を運営するにあたって必要となる資格試験のこと。マンションというのは、一戸建て住宅のように一人の所有者がいるのではなく、多くの人が分譲などで個別に部屋を購入してそこに住んでいます。
そして、たてものである以上、一定の期間が過ぎたら老朽化対策の大規模修繕工事などが必要となり、この工事は住民の同意が必要となるため、こういったことを取りまとめる日tが必要となるのです。
マンション管理士は集合住宅を安全な状態に保つ上では重要な資格ではありますが、必要となるシーンは限られているいるために、他の建築関係の資格とあわせて取得しているというケースも少なくないようです。
具体的には、宅地建物取引主任者、いわゆる「宅建」や、管理業務主任者といった、同様の業務をより広い範囲で行うことのできる資格をあわせもっているケースがあるそうです。
マンション管理士になるには
マンション管理士の資格を取得するには、国家試験に合格する必要があります。
国家試験は毎年11月に実施され、建築基準法などの建築に関する基本的な知識に加えて、都市計画法や消防法といった関連資格、さらに、マンションに関する各種の専門的な法律に対する知識も問われるようです。
たとえば、「マンション標準管理規約」や「マンション標準管理委託契約書」といった科目が国家試験には設けられており、専門的で詳細な知識が必要とされる資格であることがうかがえます。
また、管理組合を運営するにあたっての基本的な知識や、トラブルに対処するための知識、そして、マンションの修繕に関することなど、筆記試験の範囲は本当に多岐にわたります。
そのため合格率はとても低く、毎年7パーセントから8パーセント程度しかいないのだそうです。
建築関連の資格はとても種類が多いのですが、それぞれに専門性があり、できる仕事が異なります。
そのため資格取得を目指す場合には、今自分がやっている仕事においてどの資格がもっとも必要になるのかということや、もしくはこれから先どのような仕事をしていきたいかといったことを考えて、取得する資格を決める必要があると言えるのかもしれません。
専門知識や専門性の高い資格を持っていれば、それだけできる仕事やそれに対する報酬もしっかりしたものとなります。
不安定なこれからの時代には、このようなより専門性の高い資格を取得することは、とても大きな強みとなるのではないでしょうか。